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ここでは、研究所での研究活動の流れに関して写真を使いながら竹志田(田中研OB)が説明します。(現在の修正は田中研D2酒井が行っています。)本研究室に所属する場合は、まず入学後の半年間で九州大学筑紫キャンパスに通い、卒業に必要な講義の単位を取り切ります。少し足りなくても、集中講義が随時開催されているので、心配はいりません。研究所での研究は原則として、前期の講義終了後の9月から始まります。
 せっかくなので、よりビジュアル的に大学院での生活がイメージできる様に書いていきます。まず、研究室を覗いてみましょう。下記の図1はある日の研究室の風景です。

図1 研究室概略
図1 研究室風景

核融合研のどの研究室でも言えることですが、大学の研究室の2倍近く一人当たりのテリトリーがあります。基本的に机が二枚用意され、パーテーション(間仕切り)でそれぞれのスペースが確保されます。なので、それぞれの思う様にレイアウトし研究に没頭できます。ここで約1年半ないし4年半研究活動に従事します。学部での研究室をイメージしていただくと解りやすいと思いますが、横の席に座っている学生は、自身の研究とは異なることをやっていますよね?

研究所では、横に座っている学生は違う研究室の学生という事もあります。だからこそ、自分では解らないことを教えてもらうことができたりもします。

研究所では、学生一人に対して、指導教員が平均2名付きます。大学によっては、指導教員 1人で、学生12人(またはそれ以上)の面倒を見ているところもあるそうです。どちらがいいかは個人差があると思いますが、研究の面では最高の環境です。

それでは、研究所での醍醐味である実験室(計測棟)に移ってみましょう。基本的には、計測実験棟でベンチテストを行い、年に一回(10月~翌年2月)あるLHD実験に備えます。下図2は、計測実験棟の写真です。ここで、実験を行います。

図2 計測実験棟 全体図
図2 計測実験棟 全体図

図2は計測実験棟の全体図です。写真に写っているのは本研究室の指導教官の田中先生です。ここでは、レーザー計測の実験を行っています。それでは、田中研が実験を行っているスペースに移動してみましょう。

図3 実験ブース
図3 実験ブース

これは新規購入したレーザーの性能試験を行っているところです。この実験ブースで、模擬実験を行い、実際にLHDに搭載した時に実用できるか?このシステムでいいのか?この実験に時間を割くべきか?など検証を行っています。今このHPを見てくれている方もこの実験ブースで実験を行うことになるかもしれません。研究に関しては、「核融合とは?」に示しているので割愛させていただきます。

図4 LHD実験のための準備
図4 LHD実験のための準備

上記の写真は、LHD実験に向けて準備を行っている様子です。これは、作動テストを行っている所です。現在は、来年のLHD実験に向け、準備を行っています。

余談になるのですが、筆者自身「核融合」の研究ならびに「レーザー計測」に関して興味関心があったわけではありません…学部時代は宇宙工学の研究で、計測を行っていました。「よりスケールの大きな研究をしたい!!」と学部4年生の時に思い、探し抜いた結果、今の研究を選びました。核融合研究を行う中で、エネルギー分野(核融合含め)は様々な知識が必要になってくると感じてきました。エネルギー問題の原因は何なのか?じゃあなぜ、核融合発電を実現しなければならないのか?レーザー計測の基礎研究を行う必要性は?

研究所に来た最初の頃、わかりませんでした。今でもはっきりとした答えはわかりません。しかし、エネルギーという分野には、様々な背景がある。例えば、世界情勢や経済・歴史といった分野の知識も必要になってくるのではないでしょうか。なぜ既存の発電方法(火力・水力・原子力・再エネ)じゃダメなのか?様々な知識を学生最後の2年間で身につけることもいいのではないでしょうか?

日本は、モノづくりの国だと言われてきました。(今はどうかわかりませんが・・・)多くの技術を生み出してきました。その根底には、「電気」を絶えず生み出してきた背景があると私は思います。社会がどんなに豊かになろうとも、もはや「電気」無しに世の中は成り立たないでしょう。これから先100年間の「当たり前」を守るために、まだ研究段階である核融合に2年間従事してみてはどうでしょうか。

それでは、研究から外れて他の話をしたいと思います。せっかくの学生生活である2年間で福岡・名古屋で遊ぶことも大切です。私は、大阪・京都・名古屋で土日過ごしたりしています。プライベートな部分は紹介できないですが、研究所でのイベントに関しての写真を紹介したいと思います。

図5 研究でのBBQの様子
図5 研究でのBBQの様子

上の図4は、私達が普段使用している計測実験棟でのBBQの様子になります。今回は、少数規模でのBBQであったため、人数は限られていますが、このようなイベントも開催されています。(現在は新型コロナウイルスの影響で中止となっていますが、今年は開催されるといいなぁ...)

そういえば、もう夏ですね。多治見市は、日本最高気温を記録したことがある暑い街で、なおかつ極寒です。九州出身で大学は南国にいたので、地獄でした。話を戻して、夏といえば開放的になりますよね。というわけで、夏のイベント「海・BBQ・ドライブ・花火」を研究所のメンバーと行ってきました。今回は学生(master・doctorの日本人)14人で愛知県の海に行ってきました。この様にイベントを行ったりしています。

図6 NIFSイベント
図6 NIFSイベント
図6 NIFSイベント

ここまでで大方イメージが掴めてきたのではないでしょうか。「自分なんかが研究所で研究なんかついていけるの?」「地味な人がいて溶けこめるかな?」なんていう心配もあるのかなと思います。そもそも、研究所にいる学生ははっきり言って、キャラが目立っています。私は、このようなキャラの人たちに会ったことがありません。(失礼な話ですが。笑)逆手に取れば、どんな人でも受け入れる環境です。アウトドア・インドア。皆でワイワイするのが好き・一人でゲームするのが好き。ライブが好き・コスプレのイベントが好き・・・

挙げればキリがないですが、様々な人たちが個性を活かし、生活をしています。だから人間関係は悩むだけ無駄だと思います。

最後に、夏の風物詩である多治見市で行われた花火大会の写真と研究所の喫煙所の夕方の景色で締めくくりたいと思います。

図7 多治見市花火大会
図7 多治見市花火大会
図8 夜の研究所からの眺め
図8 夜の研究所からの眺め

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